トラジャ 「幻のコーヒー」復活物語
2025/12月の数量限定コーヒーでご紹介「トラジャコーヒー」
インドネシア産のコーヒーと言えば、マンデリン、トラジャと頭に浮かんでくるのではないでしょうか?
トラジャコーヒーは、インドネシア・スラウェシ島の中央部に位置するトラジャ(Toraja)地方です。
標高1,000〜1,800mの山岳地帯に広がるこの地域は、昼夜の寒暖差が大きく、火山性の肥沃な土壌と豊かな降雨量に恵まれています。
この厳しくも理想的な自然環境が、トラジャ特有の深みと香りを育んでいます。
トラジャコーヒーは、19世紀にオランダ人によって持ち込まれたアラビカ種が起源とされています。
一時は世界市場で高い評価を得ましたが、20世紀前半には戦乱や病害で生産量が激減し、”幻のコーヒー”と呼ばれるほど入手困難になりました。
第二次世界大戦後、日本企業が現地農園の再生を支援し、品質の回復と国際市場への復活を実現しました。この歴史的背景から、日本とは非常に縁が深いコーヒーでもあります。
荒廃したトラジャコーヒー農園を筆耕させたのは、日本のコーヒー企業であるキーコーヒーです。
~「幻のコーヒー」と言われる、トラジャコーヒーの復活物語をご紹介します~
①発見:1973年、キーコーヒーの担当がインドネシアに向かい、細々とではあるものの、トラジャコーヒーがまだ栽培されていること発見しました。
②復興:その後、キーコーヒーは現地で合弁会社を設立し、農園までの道を整備するなど、現地の生活再建と農園の再生に尽力しました。
③ブランド化:こうして復活したトラジャコーヒーは、同社独自のブランド「トアルコトラジャ」として世に送り出され、日本市場で人気を博しました。
この歴史的な背景から、の本ではトラジャコーヒーと言えばキーコーヒーのイメージが強く根付いています。


